チョコレートの歴史は紀元前2000年までさかのぼる
子どもから大人まで大好きな、甘くてとろけるチョコレートですが、その歴史は意外にも古く紀元前までさかのぼります。
諸説ある中でも、紀元前2000〜1500年頃の中米でカカオの栽培が開始されたと言う説が有力です(日本は縄文時代!)。
(現在のメキシコの南半分からグアテマラ、ベリーズ、エルサルバトルとホンジュラスのあたり。)
そこに住んでいた先住民はカカオを「神様の食べ物」と珍重しており当時は薬として用いられていました。
当時はカカオ豆をすり潰しただけのドロッとした、どちらかというと飲み物に近いもので、甘みもなく、トウガラシやとうもろこしを混ぜたスパイシーなものでした。
このカカオ発祥の地を長く治めていていたのは先住民によるアステカ帝国でしたが、1521年にスペイン人のエルナン・コルテスによって滅ぼされてしまいます。
その後、1528年にコルテスがカカオをスペインに持ち帰り、時の国王カルロス1世に献上したのが、カカオがヨーロッパに最初に渡ったとされる説の一つです。
もう一つの説が、1544年宣教師のドミニコ会士たちと一緒にスペインに渡ったマヤ人が、フェリペ皇太子に謁見(えっけん)した際の贈り物の一つにカカオがあったという説です。
どちらにしても、カカオが中米からヨーロッパに渡ったのは16世紀なのは間違いなく、そしてスペインから今のチョコレートの歴史が始まったのも間違いないようです。